アルマジロ、です。
動物好きなら分かるけど、馴染み無い方には分からないであろう、この動物。
モチーフに選ぶのはどうだろう?とも思いましたが、
ここは想いの侭に描く事にします。
「満月のマネをするアルマジロ」のラフを描いてから、ずっと描きたかったんだよ!
マイナーな動物を描くと、色々とご意見を頂くのですが、その度に、
絵というのはつくづく、
見る人の知識や記憶、思いに左右されるものだと、痛い程感じます。
どれだけ精巧に、丁寧に仕上げようと、
見る方が全く知らないモノなら、それは対象として捉えられないから。
絵だって、そこに見る方ひとりひとりが意味や価値を見出さないなら、
それはいつまで経っても、只の紙切れな訳で。
だからもし、僕の絵に、僕の気付かない豊かさを見出すのなら、
それは、僕の絵が豊かだからでは無くて、貴方の心が豊かなのだと言いたい。
いつも絵は無力で、自由だ。
こんなに自分の無力さと豊かさを鏡の様に映し出すものを、僕は他に知らない。
だからきっと、描き続けて居られたらと願うし、
描き続けて行こうと思えるのでしょう。
まずは、描く側が豊かでなければ、伝わらない事も沢山在るしね。
彼等は僕にとって師匠であり、戦友です。
共に在れる様、精進あるのみ!ですね。